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2012年7月

2012年7月31日 (火)

ひとり唄-163-

163

 

店先の華やいだパステルカラーのかわいい服が
私を拒む

とぼとぼと鏡の前を
僅かないたたまれなさで去る
たぶん私の顔は
いまだに
何を着ても
喪を纏っているのだろう

 

 

            (2012.06.29.22:34/Photo;2012.07.04.朽ちたばら)

 

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2012年7月27日 (金)

ひとり唄-162-

162

 

あんなに難しくて
悶絶した難問を
ふとしたはずみに解き明かした夜
「居残りして算数できた」みたいに
すっとした、
はずなのに

灯りを消して
寝床に潜れば
私が子どもの声で泣き出したんだ

あんなにがんばったのに
いいこいいこされたいよ
いますぐ
いいこいいこ

…………

独りきりで
「いいこいいこ」はできなかった
あなたの手のひらがここにない、
ない

 

 

            (Poetry;2012.06.29.22:25)

 

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ひとり唄-161-

161

 

きっと、
思い出しても
痛くも淋しくもなんともなくなれば、
そのほうが
ぽつんと
何か今は余計に困るから

淋しくても
私ひとりきりでも
記憶を舐めて
生きているのかもしれない

 

 

            (Poetry;2012.06.29.21:01)

 

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2012年7月26日 (木)

ひとり唄-160-

160

 

花屋の店先
ふと見た白ばら
通り過ぎたのに気になってあと戻り
隣のバケツでピンクのばらが
幸福そうに微笑んでる

白ばらは無口だけど
冷酷でもなく
静謐で
少し淋しそうで
白い渦の奥から
消えそうな声で
たぶん
話しかけてきたんだ
数本の中から
私は珍しく
迷いなく1本の白ばらを選んだ

人生で初めて
自分のために
白いばらを買った

物憂げで
かわいい
小さな花を迎える

 

 

            (Poetry;2012.06.27.19:20)

 

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ひとり唄-159-

159

 

見ず知らずの壁を伝う蔦も
あの町この町
なじみになると
蔦そのものは
顔なじみ

蔓の曼陀羅の
織り成す唯一度の造形
幾重の葉っぱのお喋り
自分にも似て

しかし蔦は教えてくる
情が脆くて何もかも
忘れられない私に
黙って美しく
たわわに葉っぱだらけの己の姿と
蔓を最高に散りばめた情念の美を

蔦は無言で私の道しるべとなる

 

 

            (Poetry;2012.06.25.19:12)

 

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2012年7月23日 (月)

ひとり唄-158-

158

 

履きつぶした靴に別れを告げる
軽くて楽ないい奴だった

足の運びの下手くそな私を
弱音も吐かずに支えてくれた

そんなおまえにさよならするのは
少し
しんみりだ

おまえを履いてどこを歩いたっけ
おまえを履いて誰と語らったっけ
おまえを履いてどんな夕焼けを眺めたっけ

ゴミ捨て場じゃなくて
子どもが作る庭先のお墓みたいに
片隅にひっそり埋めたかった

 

 

            (Poetry;2012.06.25.15:28)

 

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ひとり唄-157-

157

 

あの頃
海にも花火にも
行ってもらえなかった私は
ねだるのを諦め
とっぽり日暮れて帰るまで
足の痛むまで草道行脚
草の実・木の葉に
問いかけ歩いた

甘い夏の思い出と引き換えに
渋く・苦く
ずしりと重い
自分の影と寄り添い見た
忘れない風景

たぶん、まだ知らない
壮大過ぎる異国の風景より
居心地のよい絶景を見た
これがいい
これがいいんだ

 

 

            (Poetry;2012.06.25.00:29)

 

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ひとり唄-156-

156

 

道々歩いて
時折ぽつんと涙にも暮れて

今日も部屋には待つ人はない
けれども
静かに私を待つだんごがある
もうすぐだんごは
黙って甘く慰めてくれる
ささやかな
身にしみる力

 

 

            (Poetry;2012.06.24.18:33)

 

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ひとり唄-155-

155

 

私を勝手に誤解する人が
勝手に軽蔑して去る
理解されなくてよいと気づく
私だけが知り得た宝物

誰に罵られようが
私は泣きたくなるほど
美しいものを
目の前に確かに
見てたんだ

形ないもの

 

 

            (Poetry;2012.06.21.15:26./Photo;2010.11.11.十月桜)

 

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2012年7月22日 (日)

ひとり唄-154-

154

 

自転車で放り出されかけ
ガタガタ道に心で悪態ついている
直後に気づく
舗装工事で反対側は今や広々 生まれ変わった道路

そうか
出来ているそのまだ途中は
でこぼこ穴やひびやらコンクリートの剥きだした
身ぐるみ剥がれた道の顔
自転車こいだらよろめきそうな
道の端くれにもなっていない風貌で

風にさらされ
月夜を見上げ
ドリルをねじ込まれ
幾夜を数えて
自分がようやく道となる日をじっと
痛みに耐えているのか

道よ

ふと転げそうになって
道がはじめから道ではなかったと
ようやく気づく

 

 

            (Poetry;2012.06.18.20:03)

 

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ひとり唄-153-

153

 

ただ人恋しくて訪ねただけで
他人顔して扉を閉める
たぶん長い長い人違いをしてたんだ
今ごろ気がついたそれだけのこと

ただ、冷えた胸に
斬りつけられた言葉の残骸が
絡まる
どんより重い

 

 

            (Poetry;2012.06.17.20:57)

 

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2012年7月20日 (金)

ひとり唄-152-

152

 

すれ違う
友よ
そんなに何を裁きたいのか
背を向け逃げ合う
ようやく悟る
わからない奴は
わかってくれなくていい

 

 

            (Poetry;2012.06.17.15:55)

 

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ひとり唄-151-

151

 

泣き顔の今日の私に手を振って眠っても
たぶん同じに
この身の悲鳴が時計より早く朝を知らせる

私はどうにか息の吸えるだけ
僅かの慰めをかき集め

独りの井戸の底
気の遠くなる闘いに明け暮れる

 

 

            (Poetry;2012.06.14.02:11/Photo;2012.06.25.通りがかりの工事の土の穴)

 

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2012年7月17日 (火)

ひとり唄-150-

150

 

誰にも手をのばせない
誰との糸もないように思える日
痛みだけに絡めとられて
助けはどこへも届かない

私がこの世でいなくていいとしか
もはや、私さえ私を放置したいのに

結局、どうにもならずに
ギシギシと軋む体を引きずり起こし、
豆腐を買いに行く

 

 

             (Poetry;2012.06.1316:10)

 

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ひとり唄-149-

149

 

笑顔を当たり前に向ける人もある
それでも世の中は私に薄ら寒い

泣くな 私よ
喰われるぞ
喰われるぞ

言い聞かせて
人ごみを息もつかず歩く
見知るのに
どこもかしこも
意地の悪い迷路のような街
人々だけが迷いなくゲームのように闊歩する都会の真ん中だ

 

 

            (Poetry;2012.06.12.18:37)

 

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ひとり唄-148-

148

 

行き交う街
人の群れ
いつしか、己に向かう矢の群れに
石持ていつでも襲いかかる
凶暴な人々が素知らぬ顔して
歩いていると
怯える己の眼だけがぎらついてゆく雨の日
“その胸を見せてみろ”
どうせ右の人も・斜め前の人も・階段を歩く人も
爪尖らせてるに決まってる

ぎらぎら疑う心は
ほんとは
ただただ
ささやかな安堵が欲しいだけ
ただ、それっぽちの望みが叶わないと
うなだれて歩く

 

 

            (Poetry;2012.06.12.15:13)

 

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2012年7月16日 (月)

ひとり唄-147-

147

 

誰もがしらじらしていく中で
離れても
あなたの細胞だけが私のどこか彼方の細胞と
通信をしている
あなた自身も知らぬ間に

身が離れても
心が千切れても
シナプスが手を繋ごうと探す相手は
愛の叶わぬ私たちかもしれない

 

 

            (Poetry;2012.06.11.02:05)

 

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ひとり唄-146-

146

 

僅かでも欲されていると知るだけで
視界の薄膜が剥がれるほどに
楽になる
その一枚が薄いようで
行く手を阻む

だから
僅かでも手をのばされて
呼吸ができる

 

 

            (Poetry;2012.06.09.19:55)

 

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ひとり唄-145-

145

 

怖いのは
痛い 痛い
と言って
淋しい 淋しい
と泣きっ面で
迷子の童女みたいで
かくれんぼで置き去りにされた夕暮れの気持ちで
肉体だけが老婆になること

今ごろ
みんな
帰る場所で誰か待ってて

私は赤い空の下
誰が探してくれるかと
100も200も
数えて待って

何年も

 

 

            (Poetry;2012.06.08.22:09)

 

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ひとり唄-144-

144

 

変わり者の木の足元には
密やかにぽつんと揺れるひなげし
小さな魂あるかのような
ひとりぽっちでも
なぜだかすっくと崇高に
静かな紅を放っている

 

 

            (Poetry;2012.06.06.19:44)

 

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ひとり唄-143-

143

 

蔦の葉に己を重ねている
数多の深い思いを幾重にも連ねることが
狂おしげであり
愉しげでもあり

その蔓は、
ほんの少しやさしい明日へも
手をのばすだろうか

 

 

            (Poetry;2012.06.06.14:03)

 

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2012年7月14日 (土)

ひとり唄-142-

 

142

 

病めるときは、
病める唄を謳う
ひとりぽっちで誰の声も聞こえないときは、
落ち葉の戯れ言に耳を傾ける

しんと
大地の声きけば
泥んこな私が
天に抱かれる

だから
傷む日は
いつも
下を向いて歩いて生きる

 

 

            (Poetry;2012.06.03.23:13)

 

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ひとり唄-141-

141

 

なくした恋の深さの分だけ
「喪」に服せよと神さまが告げているのならば
私はそれこそ、
もうあの人里へは
何年かけても帰れまい

私よ
早く森の一部になれ
そう唱えては
今日も野山を
ほっつき歩く

 

 

            (Poetry;2012.06.02.20:52)

 

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2012年7月12日 (木)

ひとり唄-140-

140

 

こころに牙をむかれそうな薄暗い殺気を感じて、
つくり笑いもろくろく作れず早足で私は
そのあと

貪るように
緑の中に逃げこんだ
やっと、
息が吸えた

 

 

            (Poetry;2012.06.01.16:22)

 

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ひとり唄-139-

139

 

力強く問う人の歌に泣く
眼差しは強い光で
怒りも悲しみも愛もすべてはらんだ
「なぜ」

そこに、
私がいた
歌われる数多の問いは、
私の「なぜ」

音があり
言葉が重なる
歌の不思議に
身の底から抱きしめられるひとときがある

 

 

            (Poetry;2012.05.23.19:37/敬愛する歌手の歌う姿を見て…)

 

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ひとり唄-138-

138

 

ひとは大事な愛をなくすと
忘れたいと言ったり
思い出を閉じ込めたりするけど
なぜ、私がこんなにも
痛い記憶にしがみつくのか
ふと気づく
忘れたくないのだと

僅かにそれは
単なる湿った未練でもないらしい

それで
これから、何かは、変わるか

 

 

            (Poetry;2012.05.23.01:44/Photo;2012.05.05.日暮里駅そばの蔦壁)

 

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2012年7月11日 (水)

ひとり唄-137-

_137

 

私がこの頃、
芋づるのように
様々を
遡って意味が腑に落ちる

あの人や
去った友にも
今は無理でも、
私の言葉は
いつの日か届くこともあろうか
たとえ誰の言葉かさえ思い出せなくても
必死でただ、ただ、嵐の中で、
バカみたいに「雨乞い」してた女を

あの人や友らは
老人になった日だまりで
ふいに、思い出すんだろうか

 

 

            (Poetry;2012.05.19.03:09)

 

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2012年7月 9日 (月)

ひとり唄-136-

136

 

夜道の駐輪場で
「ねぇ、ねぇ」とでも言うように
ノラ猫が
ぽつんの私に話しかける
ほころんで鳴き真似て、
思わず
「ありがとね」
などと礼言って手を振り、
見送るノラの前
家路を僅かに
温まり帰る

 

 

            (Poetry;2012.05.14.02:24)

 

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ひとり唄-135-

135_2

 

すれ違う恋人たちの
からめる指が目に刺さり
歩いては
また刺さる

私はひとり
背中の荷物に
両手の買い物ビニール袋をひっさげて
自分の手と手を
組んでいる

病んだ体を
支えるために
自分の手と手をつないで歩くしか
今はすべなく
言葉なく歩く

 

 

            (Poetry;2012.05.13.19:31)

 

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2012年7月 7日 (土)

ひとり唄-134-

134

 

妙なものを撮って、
道行く小学生に不思議がられる
それでいい

齢(よわい)を重ね、失うものも多い
齢を重ね、得られるものも
変化する自分も多い
生きるとは
成長するとは
そういうこと

そんな人生の
不思議

 

 

            (Poetry;2012.05.05.03:43)

 

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2012年7月 6日 (金)

ひとり唄-133-

133

 

泣きすぎたあまり
朽ち果て変わり果てたような異形の木が
ふと見れば、
若葉を風にたわわに揺らせている

命をなくした木なのだと思っていた
そんな淋しげな木の豊かな顛末に

足が止まり
少しむね震えて
小さく祈った

 

 

            (Poetry;2012.04.30.01:54)

 

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ひとり唄-132-

132

 

誰かが私に対してつれなくしたり、
誰かが私に対して怖い顔で怒ったり、
そんな目に遭うより、
ちゃぶ台の前で独り、
四角い枠の中のお祭り騒ぎを眺めていたい

一方通行でも、
刃のような怖い顔より
本能で笑顔に、笑い声に、安堵する 

こわいひとは
みんな
きらいだ
だいきらいだと
夜に叫んで
泣いた

 

 

            (Poetry;2012.04.29.02:21)

 

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2012年7月 5日 (木)

ひとり唄-131-

131

 

寝床で人々はなに思うだろう
私は無邪気な時代から
人よりずっと
まじめくさってばかりいた
もっとふざけた頭なら
くよくよしないで済んだだろうか

独りの寝床は
「諍い」がないだけ
「平和」だが
「温もり」がないだけ
絶望感の
冷たい荒涼の寝床だ

 

 

            (Poetry;2012.04.14.02.14.)

 

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ひとり唄-130-

130

 

泣き疲れている間に
空の下は花でにぎやかになっていた
けれども信じる心を凍らせた私には
巡りくる春の花さえどこか
造花のような
幻を見るような
信じて浮かれたら
一面の吹雪に嘲笑される気がして

 

 

            (Poetry;2012.04.09.15:18/Photo;2011.04.12.小金井公園)

 

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2012年7月 4日 (水)

ひとり唄-129-

129

 

私が病深くなって
失ったものは多い
得たものはなんだ
この身に残るものはなんだ

夕焼けだけは
しみるほどに美しい

 

 

            (Poetry;2012.04.06.18:04)

 

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2012年7月 3日 (火)

ひとり唄-128-

128

 

咲く花は待ってはくれず
泣き暮れる枕と
咳と長引く発熱のうちに
遅咲きだった梅さえたぶん
まだ独りで咳にのどかきむしる私には
間に合うこともない
花の助けも
なんだか遠い

 

 

            (Poetry;2012.03.29.13:02/Photo;2011.03.10.百草園にて・梅の影)

 

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ひとり唄-127-

127

 

救援を求めて求めて求めても
前に進まず
泥舟 波に溺れているばかり
それならいっそ、
藻屑と消えてしまいたいのに
重たい体があがくばかりでボロボロのまま
荒波にぽつり取り残されて消えてもくれない

呼んでも
叫んでも
闇夜に私を遠く見つめるのは
痩せた白い無口な月ばかり
それに
降り注ぐ冷えた無数の雨粒たちと

 

 

            (Poetry;2012.03.24.17:02)

 

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ひとり唄-126-

126

 

心ない人々に踏みにじられて
信じた人々には背を向けられて
心折れて折れて折れて

道の一隅の枯れ草の群れや
水たまりの中に生きる木の葉や
排水溝に目が行くのは
けして誰にも目を向けられない風景が
まるで自分によく似て
心寄せたくなるのかもしれない

 

 

            (Poetry;2012.03.24.13:01)

 

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2012年7月 1日 (日)

ひとり唄-125-

125

 

思い出の箱を開いていたら
亡き祖母の手紙を幾つも見つける
母は手紙をくれない人だが
祖母はこんなにくれていたと思いだす

手書きの「表彰状」がある
幼い私に「早寝早起き」について説く文を見る
また寝つけなくなった私を
あの世で祖母は心配してるだろうか?
幼い時に一番あたたかかった
だから干し椎茸と高野豆腐の煮物が好物になった

涙の出そうなこんな日は、
祖母に無性に会いたいと思う
「神さんはいつも見てはるんよ」と
穏やかに笑んでいたなで肩の祖母に
ひだまりで
無性に、
会いたくなって仕方がない

 

 

            (Poetry;2012.03.21.02:44)

 

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