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2012年2月

2012年2月29日 (水)

ひとり唄-109-

109

 

満員の電車で押しつぶされながら
見知らぬ人々に 取り囲まれている不思議
私を守る人はなく
助けを呼べる人もなく
沈黙の群れに圧迫されている
知り合うことなく またホームに吐き出されてゆく

こんなに人は
いるのに

 

 

            (Photo;2011.05.18.散策中に)

 

2012年2月27日 (月)

ひとり唄-108-

107

 

呼ぶ声に「にゃあ」と返してくれるのは、
近所の飼い猫
そろりと身を寄せ、ぬくもり分ける

魂深き獣が、
ひととき私を受け止める日だまり

 

 

2012年2月23日 (木)

ひとり唄-107-

107_2

 

生きる気をなくしたそばから、
湿度計なぞ買っている
自分よ もう何も買わなくていい
部屋の荷物も
心の荷物も
すべて要らない

ただ一つ
あの人もたやすく置き棄てた
この身の棄て方だけが
どうにもわからず
途方に暮れる

 

            (Photo;2012.06.01.多摩方面某公園にて)

 

 

 

ひとり唄-106-

106

 

「愛」も「未来」も
追えば逃げるのを知るなら、
私から背を向けて去ろう

何か欠片ぐらいは追いかけてくれないか

 

 

2012年2月22日 (水)

ひとり唄-105-

105

 

悲しくても空腹になる
けれども、何もかも
自分さえ信用できぬと底抜けた果ては
体は「生存本能を忘れる」らしい

気が散りながら野菜を炒め、
涙をこぼして米を噛む
無理やり流し込む食事はまるで、
「作業」に違いない
体がとうとう
生きるのをやめかけている

 

ひとり唄-104-

104_2

 

ひとが私を欺くから、
森よ、
私を深く包んで
抱いてくれないか
そのまま
小さなせせらぎのひと雫でも
どんぐりにでも姿を変えたい

今すぐ
森へ
さらってくれないか帰れぬ森へ

 

 

            (Photo;2011.06.10.高尾山にて)

 

ひとり唄-103-

103_2

 

突然に酸素が薄くなってゆく
からだのきしむ音がする

もはや一本の藁すら ただ私を絡めとる蜘蛛の糸だったのなら、
もう息の吸い方ひとつ
わからない

 

2012年2月20日 (月)

ひとり唄-102-

102

 

にんじんが、
僅かの姿になってでも
ほんの数日で新芽を
上に伸ばしている
狭いキッチンで、
おてんとさまも青空もなくとも、
なんも気にせず、
ただ上に育とうとする
「いつかはまた、にんじんになる」と信じているのか

私は、こんなふうに、
おてんとさまが見えないとこでも
何かを信じて芽を生やせるだろか

 

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2012年2月19日 (日)

ひとり唄-101-

101

 

猛烈に慰められたいと泣き涸れて、
気づけば、
ぐぅ と身の内が騒ぐ

”食べる”も忘れる
嘆きとは真に底が深いのだと知る

 

2012年2月17日 (金)

ひとり唄-100-

100

 

思い出の中
あの人の嬉し涙の前つかの間
女神になれたこと

私の足跡(そくせき)が
針の先ほどでも光明であるなら
過ぎた日もすべて無でもない

 

2012年2月15日 (水)

ひとり唄-99-

99

 

名さえ呼ばれなくなっても、
断ち切れなかったもの…
とめどもない愛の影を見る

ただ、もしかしたら理由などなく
泉のように
涙のように
こんこんと湧き出る魂
それだけのことかも知れない

 

 

            (Photo;2011.04.12.小金井公園にて)

 

2012年2月12日 (日)

ひとり唄-98-

98

 

やはり時折、
神さまは現れる
いつかは梅の花として

この初春は、
一面の枯れ野も苔の粒さえ真白に染めて、
動けぬ私の手を引いて、
声はなくとも無数の言葉を伝えてくれた
たゆまずに
道々に、空に、花に、
そんな言葉を訊きながら生きていこう

 

ひとり唄-97-

97

 

鍵を返される夢
オモチャみたいな燻し銀の鍵
あの人の中、とうの昔に削除されてしまった私
自分の中でも、
輪郭が掴まえられない絵空事のようになった

ただ、時折、深く残る嵐の爪痕を
身をもって知る

 

ひとり唄-96-

96

 

震える野犬の寒さが解る
荒涼とうるんだ目が未来を夢見れないのも
棄てられたら、
人も獣も同じに
魂もからだも機能しなくなる

コップの水のように、
まだこんなに魂が残っていると思うのか…
もうこれだけしかと思うのか

 

2012年2月10日 (金)

ひとり唄-95-

95

 

喉の奥に棲みついた病犬の遠吠えが、
何をするにも止まらない

語りたい声を封じられ続けた心の仕業か
また今日も会話なき部屋の中、
遠吠えばかりが繰り返される

 

2012年2月 6日 (月)

ひとり唄-94-

94

 

いつか、この町を去る日が来たならば
私ははらりと泣きそうだ

こんなに寂れた町だけど、
あの曲がり角もあの橋の夕焼けも
恋人が訪ねた日のことや、
独り泣き暮らした日々のこと…

その日、
この町の景色は
私のふるさとになるかもしれない

 

2012年2月 2日 (木)

ひとり唄-93-

93

 

私をとうに忘れ捨てたあの人よりも、
凍えた野原を誘いに寄り道しよう

この瞬間、
私が惨めでないように
明日の私を僅かに温めるために

 

 

 

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